松尾画報

薬剤師のつぶやき

カリウムについて

血液検査でカリウムが不足していると言われた方もおられるのではないでしょうか。

カリウムには、細胞の水分を一定に保つ、体内の余分な塩分を排泄する、神経の興奮や筋肉の収縮にかかわる、などの働きがあります。
そのため、カリウムが不足すると、手足がだるい、こわばり、力がぬけるなどの症状が一時的に現れることがあります。

不足したカリウムを補うためには何を食べたら良いか気になりますよね。
カリウムは藻類、果実類、芋類、豆類、肉類、魚介類、野菜類など多くの食品に含まれています。

例えば…
藻類:ひじき、昆布、わかめ、海苔
果実類:バナナ、キウイフルーツ、干し柿、ドライバナナ、ドライマンゴー、アボカド
芋類:里芋、長芋、じゃがいも、さつまいも
豆類:大豆、小豆、きな粉
野菜類:切干し大根、ほうれん草、にんじん、枝豆
[文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)に基づく]

肉類や魚介類にもカリウムは含まれていますが、野菜や果物、藻類の方が比較的摂取しやすいのではないかと思います。

また、カリウムは水に溶ける性質を持っています。水にさらしたり、茹でたりすることでカリウムが外に溶けだします。そのため、野菜や果物を生で食べる方がカリウムを摂取しやすくなります。
カリウムの良いところばかりを取り上げましたが、カリウムの過剰摂取も体調不良に繋がる原因です。日頃からバランスの良い食事を心掛けましょう。