松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

タケノコ?

写真はサイズがわからないのでタケノコの様に見えますが、実際は45mm程度で大きくはありません。薄茶色で食べ物の様に見えますが、「歯」の化石です。今から7000万年ほど昔、白亜紀の時代、場所は現在のアフリカ、モロッコにあたる場所で生息していた大きな「トカゲ」です。モササウルスと呼ばれ、恐竜っぽい名前ですが、「恐竜ではない」のがポイントになります。
白亜紀の海生生物の中では大きく、全長は10mを超えていた個体もありました。また、保存状態の良い頭部全体のモササウルス化石を博物館で見る事が出来ます。画像の「歯」は骨よりも丈夫な事もあり、化石が数多く見つかるため、ミネラルショー(石や化石が購入出来るイベント)で見かけます。
  「歯」の化石は、化石好きには人気のあるジャンルで、「サメ」の歯や、「恐竜」の歯の化石だけを集める人がいます。ちなみに地上で生活していた生物の骨や歯は、水中生物よりも風化の影響をうけるため、化石として残る事が難しいため入手は難しくなります。あと、面白いのは歯の化石コレクターは「歯医者さん」である事が時々あります。趣味と仕事が同じとは・・・。