松尾画報

辺境のカンガルーの近況

ファンとまでは言えない

近所のイタリア料理屋さんが閉店しちゃいました。

イタリア帰りの職人気質な店主が、一人でやっていたお店。

いかにもイタリア帰りというか、他では食べられない独特の味が多かったんですよね。

個性が強かったです、味も、店主も。

 

 

 

「その飲食店の閉店は、君が足繁く通わなかったからだ」

 

という文章を、いつぞやどこかで読んだことがあります。

お店に対してポジティブな印象をもっている人は多くても、

一定人数がコンスタントに来店してくれないと経営が成り立たない、と。

 

「こんなに愛されているのに閉店するだなんて」

 

と、閉店の日のお別れパーティなんかで、よく聞くそうです。

そのパーティに来た皆が、1ヶ月に1回でもお店に足を運べば、

その店はなんとかやれていたかもしれない、という趣旨の文章。

つい足が遠のきがちだけど本当に好きならもっと通おうぜ、というね。

 

 

 

いやー、1ヶ月に1回って地味にハードル高いなぁ…、という気持ちもあるんですが、

一方でこの文章を読んだときは、ほー、なるほど、とも思いました。

 

好印象だけど、ずいぶん行っていないお店って、多いんですよね。

好きだけどファンとまでは言えない、と言ってもいいかもしれません。

そこをどう取り込むかがお店の戦略かもしれませんが、

現実問題、なかなか難しいんじゃないかなぁ、足繁く通う常連客ゲットって。

しかもそれを数十年維持しないといけないわけですからねぇ。

 

“モノがいい”だけではやっていけない厳しい世界です。

うーむ、たまには顔出すとするか、なくなってほしくないお店に。