辺境のカンガルーの近況
ペラペラペラ!
時々、ラジオCM原稿の仕事をすることがあります。
といっても、私はそっち方面の専門的な知識はないので、
イントネーションとか細かい言葉のチェイスとかは専門家任せです。
広告内容のチェックが主な仕事です。
いつどこで誰が何をするのか、きちんと伝わる原稿になってるかチェック。
この手の原稿って、だいたいいつも文字数があふれちゃうんですよね。
言いたいことを全部入れたいのはやまやまなんですが、
聞き取りやすいように、削れるところはどんどん削ります。
たまに削っちゃいけないところも、諦めてちょっと削ったりします。
だって尺的に入らないですもん。しゃーない。
なので、ラジオCMが流れたら意識して聞いてしまうんですが、
先日、ものすごく内容を詰め込んだ凄まじいCMに出会いました。
温泉リゾートかなんかの施設だったと思うんですが、
アピールポイントとか交通手段とか期間限定イベントとか、もう全部盛りの原稿。
女性アナウンサー、まるで早口言葉を読んでるみたいです。ペラペラペラ!
スポンサーの意向でこうなったんでしょうけど、聞いてて心苦しくなってきます。
もうあかん!限界やって!何言うてるかわからん!息継ぎさせてあげて!
と思った瞬間、ぷつっとマシンガンナレーションがやみました。
時間にして0.3秒くらいの空白でしょうか。
おや?と思った次の瞬間、男性の声でまたナレーションが始まりました。ペラペラペラ!
なるほど、内容が多すぎるから声質を変えて変化をつけてるんですね。
そういう手法もあるんですね。勉強になります。なるほどねぇ。
苦肉の索でしょうけど、素直に感心しました。
でも残念ながら、結局何を伝えたいCMなのか、さっぱり分かりませんでしたけど。
あの早口原稿が読めるアナウンサーってすごいな。尊敬します。