松尾画報

辺境のカンガルーの近況

世界の終わりはそこで待ってる

昨年、12月上旬のことなんですけど、
「チバユウスケ」さんが他界しました。

90年代半ばデビューのロックミュージシャンの方。
ミッシェル・ガン・エレファント、ザ・バースデイで特に有名な。

知ってる人は知ってる、知らない人は知らない。
一般的にはそういう感じだと思います。

私世代としては、時代の寵児みたいなバンドマンだったもので。
さすがにというか、残念なニュースでした。

周りにたくさんいた、熱烈なファンほどではないかもだけど。
けど、まぁ、やっぱ、カッコよかったんですよ。シンプルに。

ハードな音楽性も相まってという部分もありますが、
時代の熱やうっぷんも帯びつつ、全部吹き飛ばすような音楽。

「すごい」とか「かっこいい」のはもちろんなんですけど、
「再現性がない」のがまたいいんですよね。

あの日あのときあの場所でしか聞けなかったというか。
時代!という言葉がふさわしいです、私的には。

個人的には「熱」より「適切な温度」を愛する人間ですが、
それでも、あの熱の魅力には抗い難いものがありましたよね。

そういうのって、昨今は少し減っているような。
私が歳をとって、そう感じてる部分もありますが。

けど、それもまた時代だし、全然悪くないこと。むしろいい。
そしてあの時代の熱も、やっぱり素晴らしかった。

昨年はミュージシャンの訃報が多かったですね。
そうして、時代はまた積み重なっていくものでしょうけど。

「その時しか得られないもの・経験」
こういうのは、積極的に関わっていきたいですよねぇ。