松尾画報

辺境のカンガルーの近況

何処なんだ

先日、港湾関連のクライアントさんの撮影に。
なんでも今日は、港に大きな船が停泊しているそうで。

あまり入ってこないサイズの船なので、
作業風景の写真を撮っておいてほしい、と。

今回の任務は廃棄物の運搬だそう。
木屑や鉄屑を外国に運んで、そこで様々な処理をするそうで。

担当者のナカさんに、興味津々で聞いてみます。
ナカさん、あの船、これからどこにいくんですか?

『えーっと、アレやアレ、ベトナムの向こう』
ベトナムの向こう?カンボジアですか?

『いや、なんこう、もっと長い感じの…』
長い?ベトナム…じゃないなら、タイ?

『いや、もっと耳慣れん感じの…』
ラオス!あ、内陸か。じゃ、ミャンマー!元ビルマ!

『ちゃうねん、国土やなくて名前や、長いのは』
あ、そっちすか。じゃ、インドネシア!

『ちゃうて、ほら、だから耳慣れん感じの』
(Googleマップを開いて)ブルネイ・ダルサラーム!

『どこやねん!いや、もっとこう、微妙に知ってるような感じの…』
パプアニューギニア!東ティモール!ソロモン諸島!…もうあんま国ないすよ。

『サウジアラビアやっけか?いや、違うな…』
ええ、アジアじゃないの?まさかの中東?

『いや、でもそんな砂漠っぽいイメージじゃなくて…』
………あー!わかった!バングラデシュでしょ!

『そうそれ!バングラデシュ!やったなーハシモト君!』
やりましたねー!何をやったのか知らんけど、やりましたねー!

という時間を、南港から市内中心部までの車中で楽しみました。
充実してるようで、まったく無駄な暇つぶし時間。

ま、人生にはそういうものもないとね。
長い長い船旅だってそういうものでしょうよ、きっと。