松尾画報

辺境のカンガルーの近況

口出し

もうひとつだけ、続きでお話を。
「子どもの学びに口出ししない」というお話。

ここ1年くらい、教育系の仕事に関わることが多く、
学校や塾の新教材の開発を手伝うことがあります。

新教材のプロトタイプができると、実験的な感じで、
まずはスタッフの子どもに使ってもらうんですよね。

そこでも同じように「子どもに口出ししない」が基本。
親が「こうやるんだよ」と言っちゃダメなわけです。

ま、子どもの反応や意見をサンプルするものなので、
当然と言えば当然なんですが。

スタッフのみなさんは教育のことをよく知っていますし、
これは実験的なものだ、とわかってるんですが。

やっぱり、つい口を出しちゃうようなんですよね。
後で録画ムービーを見て、本人も気づくようで。

教え子はじっと見守れるそうなんですが、
我が子になると、無意識に口出ししちゃう、と。

「教育のプロ&実験の場」でもそうなっちゃうんですよね。
じゃあ、一般の人なら、なおさらだよな…。

今日こそ宿題に口出ししないと思いつつ、
やっぱり今日もあれこれ言っちゃう。

ま、仕方ない。だってプロでもダメなんだしねー。
…なんだか、妙な免罪符を手に入れちゃいました。