松尾画報

松尾の独り言

夏にインフルエンザ

松尾です。
多忙を理由にブログから遠ざかっていました。

今夏も新型コロナ感染の爆発的な増加が問題となっています。
しかし、診療の第一線で対峙していると、重症化率は下がっているように感じます。ほぼ全ての患者様が特殊な治療をせずとも、3日程度で解熱されています。
気になることとして、同時期にA型インフルエンザの流行があります。ともに、5類感染症であり学校保健法では公欠になり、高熱が出ることと、二次感染として肺炎の合併が心配されます。
ただ、インフルエンザであれば、内服、点滴、吸入と治療方法が確立されており、治療してきた歴史もあります。また、ご家族などが罹患した場合、自費にはなりますが発症予防投与という選択肢もあります。発熱患者様の診療をしていると、コロナ陽性に加え、毎日のようにA型インフルエンザ陽性がみられます。
現在、オミクロン流行の波がきていますが、季節はずれのA型インフルエンザも流行しており、学生さんに多く、クラブ活動、夏の合宿などで感染し拡がっているように感じます。
発熱した場合、自覚症状や咽頭所見では鑑別診断できず、受診と迅速診断が必須です。
そもそもインフルエンザウイルスは低温と乾燥を好むウイルスであり、夏の流行をみたことがなく散発的に1-2例見られる程度でした。このことはこの冬にインフルエンザの大流行が予測されます。
例年にもまして、積極的なインフルエンザワクチンの予防接種が必須と考えます。
当院でも奈良市のマニュアルに基づいて予定していますので、診察と同日でも構いませんので、積極的にインフルエンザワクチンの接種を受けることが望ましいと感じます。