帯状疱疹ワクチン

松尾です。

帯状疱疹がワクチンで予防できる時代になりました。

帯状疱疹は水ぶくれを伴う赤い発疹で、体の左右どちらかに帯状に現れます。

強い痛みを伴うことが多く、発疹が治っても、2割の方では強い痛みが数ヶ月～数年続くことがあります。

針を刺すような、ピリピリ・ズキズキ・チクチク・灼熱感を伴うような痛みと表現されるほど強い痛みを伴うこともあります。

帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスです。

小児期に初めて感染した時は水ぼうそう(水痘)として発症しますが、治った後もウイルスは体内に潜伏しており、ストレス、加齢などによって免疫力が低下すると、ウイルスが暴れだします。

日本人の成人9割以上が、体内にウイルスを持っていますので、ほとんどの方が帯状疱疹になる可能性はあります。

患者さんの7割が50才以上で、80才までに3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。海外では数年前からワクチンで予防できるようになりましたが、日本でもようやく、帯状疱疹をワクチンで予防できる時代になりました。

帯状疱疹は皮膚科やペインクリニックが専門科ですが、まつお内科でも結構診せていただく機会があります。皮疹が出る前に痛みが先行することが多く、胸痛や腹痛で受診されるためです。

初めて帯状疱疹を診断した時のことです。ローテート先の病院で、60才位の男性で原因不明の腹痛で入院された患者さんの主治医になった時でした。当時は色んな検査をしたくてギラギラしており、あらゆるお腹の検査を行うも、まさに原因不明でした。数日経って腹痛の部位に皮疹が出て来て、あっけに取られた感を持ったことをよく覚えています。

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