松尾画報

辺境のカンガルーの近況

愛着

なんだか、昨年あたりからずーっと、
有名人の訃報が続いている気がします。

タイミングやら、情報伝達の早さや、声の大きさやら、
いろんな要因で余計にそう感じるんでしょうけど。

個人的に少なからざるショックを受けたのが、
3月上旬の漫画家・鳥山明さんの訃報。

Dr.スランプやドラゴンボールの作者、
ドラゴンクエストなんかのキャラデザインで有名な。

私、もう、ど真ん中な世代なものですから、
小さい頃からたっくさん触れてきたわけです。

大人になってからも、もちろん好きだったんですけど、
熱狂的なファンには全然及ばないという感じで。

この世代としては、おそらくほぼ一般的な距離感で、
鳥山さんの漫画やイラストが好きだった感じ。

小学生の頃は、コミックスの絵をよく模写したよなぁ。
数あるゲームの中でも、やっぱドラクエシリーズが一番好きかなぁ。

いつか、お酒のおともにイラスト集買ってもいいかもなぁ。
いつか、やりこんでないドラクエを遊んでもいいかもなぁ。

それくらいの、比較的ユルめのファンだったわけですが。
なぜでしょうか、何度思い出しても涙腺が緩みます。

なんというか、不思議な感覚でした。
好きだったけど…こんなショック受けるほどだっけ?

思うに、ひとつの時代が終わっていったり、
灯火がひとつ消えたりすることに、すごく悲しみを感じる。

もちろん、一本の訃報で全てが変わるわけじゃないんだけど。
それでも、時代の流れを改めて感じるきっかけになるんでしょうね。

あの時代・塊が、またひとつ過去に向かったようで。
そうか、こんなに愛着あったんだな。発見だわ、これ。