辺境のカンガルーの近況
文学部で学ぶ意義
先日、とあるWeb記事を読みました。
「文学部の研究ってなんの役に立つの?」という疑問へのひとつの答えを、
大阪大学の文学部長が卒業式の式辞で言った、という記事。
詳細はネットで検索すれば出ますし割愛しますが、ざっとかいつまむと、
文学部の学問が本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか。
苦難に直面したときには、その問題について考え抜くしかない。
その手がかりを与えてくれるのが、文学部で学ぶさまざまな学問である
といった内容です。とてもいいスピーチでした。
近年は産学公連携が積極的に導入されて「実際に役に立つ意味がある研究」が、
特に尊重されている風潮がある気もしますが(それ自体は悪い事ではないですが)、
こういう「パーソナルな困難に立ち向かう思考方法」みたいなのも、意義ありますよねぇ。
教育どうこうというより、もう人生どうこうというレベルで意義があると思います。
寒い時に温めてくれる何か。
痛みを和らげてくれる何か。
折れそうな心を支える何か。
そんなものを心の奥底で育てる、そんな感じでしょうか。
んー、なんだかうまく言えませんね。
私も大学時代は、現代日本文学研究を専攻していました。
が、好き勝手暮らしてて、あまり真面目に文学研究してなかったので、
人生の岐路に立ったときに、それらが支えや救いの手がかりになるかは微妙なところですが。
まあ、引き出しは少ないながら、生き方にフィットする考えは得られた気がします。
うん、たぶん…。たぶんね…。
あんまり突き詰めるといろいろと自信なくなってくるので、この辺にしときましょう。