辺境のカンガルーの近況
日傘男子
「日傘を差す男性、日傘男子なる人が少しずつ増えている」
そんなニュースを見ました。ニュースってほどでもないかもですが。
ほんとかな、そんな人見たことないな…と思ってたんですが、
数日後、京都でも梅田でも見かけました。ちょっとびっくり。
いわゆる日傘っぽい傘ではなく、黒いシンプルな雨傘ですけど、
晴天の日に差して歩く日傘男子。というか、日傘おじさん。
見ようによっては日傘おじいさん、というくらいの歳の方。
日傘といっても日焼け防止とかじゃなくて、熱中症防止ですね、あれ。
ここ数年ずっと猛暑ですから、まあ、たしかにありかも。
ちょっと調べてみたら、数年前からそういう動きはあるみたいですね。
ポータブルシェイド=持ち歩く日陰、という呼び名もあるようです。
環境省発表の日傘の効果を試算した資料までありました。
もしかしたら、クールビズみたいに一気に流行ったりするのかな?
そのためには「男性が日傘ってなんとなく差しづらいなぁ…」
みたいな抵抗感を払拭することですよね、やっぱり。
広告の仕事しているとよく思うんですが、
集団や社会の意識を変えるって、本当に難しいことです。
そんなことをここ数日考えていたんですが、
抱っこ紐で娘と出かけようとしたら、家内がすっと黒い傘を出しました。
「娘が熱中症なったらあかんから、これ差していって」
ああ、なるほど。そりゃそうだ。差すしかない。
ふいに日傘男子としてデビューしちゃいました。
実際に差してみると、周りの視線とか気にならないし、特に恥ずかしくもないですね。
周りの目がなぁ…と感じている日傘男子予備軍の皆さん、遠慮なく差しましょう。
思いの外、涼しいですよ。こりゃ、いいや。
ただ、抱っこに退屈した娘が両手で繰り出してくるパンチを、
片手で防がないといけないという欠点がありますけどね。
次のお出かけは屋根付きベビーカーにしよう。