松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

春は貝が美味しい季節

春はアサリのシーズン。我が家でもパスタに入れたりして楽しんでいます。かつて私の勤務地である中国地方ですと、ドライブインで(最近ではすっかり少なくなりましたが)「貝汁」を食べる事が出来、その美味さたるや絶品でした。
さて、本日の化石写真は「腕足類(わんそくるい)」と呼ばれる生物です。よく見ると現在の貝類と異なり、「左右対称」の形状です。この腕足類は、大昔の海では貝類と並び、一大勢力の生物であり、様々な種類が暮らしていました。ただ、腕足類の生活は貝類と異なり、ほぼ砂地や石に固着して、生活しており、自由に動き回る貝とは生態が異なっていました。この為、海の環境が大きく変化する時代には対応出来ず、次第に種類を減らし、現在ではほとんど見る事が出来ません。
 写真は、スピリファーという種類の腕足類で、カナダのオンタリオで採取された化石です。時代は3億5000万年から4億年ほど前のものです。このスピリファーは世界中で見つかり、中国ではその形状から「石燕(いしつばめ)」と呼ばれ、大昔の中国人は海ツバメが化石になったものと信じられていたとロマンのある言い伝えが名前の元になっています。

文:さすらいのコレクター

追伸:海辺の写真は連休中、大阪南部の田尻港、日曜朝市に行ってきた時の写真です。