辺境のカンガルーの近況
染みる
歳を取ってきた証でしょうか。
クラシック音楽がすごく心に染みます。
とは言え、専門的な知識はほぼありません。
どこかで聴いたことある有名どころばかり聴いています。
でも…美しいものは美しい。
染みるんですよ、理屈なんていらない。
長く豊かに伸びる弦楽器の音。
お互いの空気を読みつつ、ふわっと重なるパート。
あぁ、これきっと、プレイヤーはニヤッとしちゃうよなぁ。
本番では堪えても、練習中には絶対そうなったはずだ。
素敵なものを自分の身体が生み出すなんて。
笑っちゃうしかないですよね、そんなの。
わずかに余力を残しつつ、力を込めて伸ばす音。
この「余力感」もね、人生における喜びですよね。
あぁ、素敵…。余力感…。生きるって素敵…。
そんな音がします。心が震える響き。
カノンも、G線上のアリアも、モルダウの流れも。
ある意味、人類共通のダンスミュージックですよね。
既にあるよいものを楽しむというだけでも、
一年なんて、すぐに経っちゃいそうですね。