松尾画報

辺境のカンガルーの近況

気になる映画

「夜はみじかし歩けよ乙女」が気になってます。

4月に公開された映画ですね。

森見登美彦さんの同名の小説が原作なんです。

私、この小説がとても好きでして。

 

10年前の有名な作品なので読んだことがある方もいるでしょうし、

たくさんレビューがあるので、わざわざ私が解説する必要は例によってないんですが。

まあまあ、そう言わずに一点だけ。

 

 

 

この作品、私が住んでいる京都が舞台ですが、ただの京都ではありません。

若干ファンタスティックに描かれた、なんだか奇妙な京都。

小説ですから、そういう世界設定と割り切ればそういうものなんですが。

私が知ってる現実の京都と、すごくいい感じにミックスされてるんですよねぇ。

 

作中に実際の京都の地名や場所もたくさん出てくるんですが、

途中までファンタジーなものだと気付きませんでした。

「あれ? 先斗町ってそんな道幅ないやろ?」最初はそんな無粋なつっこみがしたくなったものですが。

読んでいくうちに、すごくナチュラルに現実と虚構がミックスされているのに気づくんですよね。

 

そのミックス具合がとても上手だなぁ、と。

初めて読んだときに、その点に感心したのを覚えています。

京都の街のことを知らなくても、十分楽しめると思います。

奈良にもゆかりの深い作家さんですし、ハシモト的にはかなりおすすめの小説ですね。

 

 

 

映画、どうしようかなぁ。やっぱり見ようかなぁ。

でも、こういう映画って、原作好きな人は高確率で失望したりするんですよねぇ。

評判はいいみたいですけど、んー、どうしようかな。

迷うところですねぇ。