松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

海のリンゴ?

長い地球の歴史の中で様々な生き物が入れ替わり暮らしていました。写真の化石は「ウミリンゴ」と呼ばれる絶滅種です。名前の通り、海中に生息し、体の形がリンゴ状なのでこの様な名称が付けられています。ウニやヒトデの近縁種であり、棘皮動物(きょくひどうぶつ)の仲間と分類上呼ばれています。生息期間はあまり長くはなく、おおよそ4億8000千万年前から3憶6000万年前に限られており、前述のヒトデ等に比べ早々に絶滅しています。写真の尻尾の様な部分で海底に張り付いて、ヒゲの様な触手で海中の微生物を集めて食べていたとされます。このウミリンゴは死ぬとバラバラになってしまう為、写真の様な全体が保存される事が少なく珍しい化石です。