まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)
生きた化石、三角貝
見た目そのまま三角形の貝で、「三角貝」の化石です。現在、オーストラリアに極わずかに生息し、「生きた化石」と呼ばれています。ただし、恐竜の時代であった中生代の頃は非常にポピュラーな貝でした。日本でも数多く発掘され、北海道から九州に至るまで、化石を見つける事が出来ます。今回の画像はドイツで採取された三角貝で、とても保存状態が良く、まるで現代の海岸で拾ってきたばかりの様な貝殻で、化石っぽくありません。
なぜ、そこまで繁栄した貝が現在は衰退したのか?研究によると、現代の二枚貝、アサリ、ハマグリ等との生存競争に敗れた、と言われています。三角貝は「水管」と呼ばれる組織が無く、海底の砂底深くに潜る事が出来ず、天敵に食べられやすかったのでは?が、その理由とされています。水管とは、スーパーで見かける生きのよいアサリが目の様な黒い二つの管を突き出し、まるで水鉄砲の様に塩水を吹いているアレです。