松尾画報

松尾の独り言

相撲協会に疑問

松尾です。
私の立場でこんなことを書くのは、非常に勇気がいります。
ただ、ニュースを知ってから、どうしても気になります。
先日の4日、大相撲の舞鶴での春巡業の際、土俵上での挨拶の際、舞鶴市長がくも膜下出血を発症し、意識消失で倒れられました。
その際、目の前で生命を落としかけている人間を目にした看護師さんたちが、何も計算せず土俵上に上がり、心臓マッサージを行ったこともあり、一命をとりとめたそうです。
その際、日本相撲協会からアナウンスおよび口頭で、女人禁制の土俵から降りろと指示があったそうですね。
大相撲の歴史やしきたりには詳しくないくせに申し訳ないですが、目の前で生命を落としかけている人間を見て、医師や看護師など医療人としてではなく、人間として放っておけないのが、普通の感覚と感じます。
おかしなしきたりや伝統、もしかして思い込みにとらわれず、まつお内科は人間として正しい道を進みます。
今回の事で、ある美談を思い出しました。
2001年、新大久保駅で、酔った日本人カメラマンが線路に転落し、接近する電車に気づいた韓国人留学生が助けるために飛び降り、結果、皆が命を失った事件があったかと記憶します。
私は、韓国人の英雄に感謝し、機会があれば御遺族に何かしたいと感じていました。
しかし、あるメディアの放送で、韓国人への取材の中で、多くの韓国人が敬意と哀悼の意を述べる中、「これは、韓国人が日本人を助けようとしたのではない、人間が人間を助けようとしたのだ」とのコメントで締めくくられており、虚しい気持ちになりました。
今日も大相撲春巡業の挨拶で、女性市長が土俵下での挨拶を強要されたと聞きました。
まつお内科では、人種、性別、身分、性格にこだわらす、少しだけ不自由な方や困っている患者様の立場に立った医療を行って参ります。
多分、それしか出来ません。