松尾画報

辺境のカンガルーの近況

私的祇園祭

7月です、祇園祭の月です。

私、この時期の京都の街の雰囲気が好きなんですよね。

祭を控えた期待感、静かな高揚感が、うっすらと、でも熱を持って漂っています。

 

 

巡行の数日前から、鉾や山が立てられます。

ニュースでは立てられる部分しか見れませんが、

電線が覆われたり車道が規制されたり、そういう前準備があります。

周りをうろうろしているカメラおじさん達も嬉しそうです。

そういう舞台袖の風景もまたいいんですよねぇ。

祭の盛り上がりにひと役かっています。

 

 

鉾や山の保存会っていうのがあるんですが、

その集会所の隣のマンションに住んでいたことがあります。

祭が近づくと、夜に保存会の皆さんが集まって祇園囃子の練習をするんですよね。

(実は祭が近い時期以外、秋とかでもときどき練習していますが)

その練習の音を聴くのって、なんかすごく贅沢な気分です。

日を重ねるごとにいいグルーヴが出るようになっていきます。

 

 

大阪・阪急電車の梅田駅ホームでも、祇園囃子BGMがかかります。

奈良在住の両親から「今年はどの通り歩く?どこで晩御飯食べる?」とメールがきます。

岸和田出身の先輩が「いや、これな、だんじりの場合やったらな」と語りだします。

祭り本体もいいんですが、そういう周りの盛り上がりが楽しいものです。

そういえば、学生時代の文化祭も、準備や出店のバックヤードの方が思い出に残っていますね。

 

 

現地のライブ感っていうのはいいものですね。

じわじわとテンションを上げ、心身のコンディションを整えていこうと思っています。

今年こそ食べるんだ、錦通のあの有名店の限定しみだれ豚まん。

今から静かな闘志に満ちています。

絶対買ってやる。