辺境のカンガルーの近況
道案内
前回の記事の最後にもそれっぽいこと書きましたが、
不思議なことって、妙に重なって起こったりします。
5月中はね、3回も道を聞かれました。
外国人観光客には度々聞かれるんですけど、
日本人から一ヶ月で3回。珍しい。
1回目は京都市内で、20代後半くらいの男性に。
『すみません、この辺にある○○○っていう飲食店の場所わかりますか?』
「うーん、聞いたことあるようなないような」
『すみません、僕、スマホの充電が切れそうで…』
「あ、検索しますね。あー、○○ホテルの中の○○○ってお店ですね」
『路面店じゃなかったのか!そりゃ見つからない!ありがとうございました!』
まあ、これは普通ですね。
2回目は大阪・心斎橋で、20代前半くらいの女性に。
『お兄さんすいません!南船場ってどこですか!?』
「今立ってるのがまさに南船場エリアやけど…。南船場のどこに行きたいの?」
『えーとえーと!南船場○○○ビル!』
「知らないなぁ…。ちょっと検索…、あ、出た。この大通り渡って3ブロック先やね」
『ウソ!さっき検索しても出なかったのに!お兄さんのiPhone高性能ですね!』
いやいや、君が検索ワード打ち間違ったとかそんなんやろ、絶対。
私のスマホの画面を確認しただけで、自分のスマホで検索せずに走って行きました。
ちゃんと辿りつけたのかな?
3回目は京都市内で、駅から自宅に帰る途中。
終電間際まで仕事して、心身ともにへろへろの帰路でした。
自転車を押している50代くらいの女性が、路上でいきなり話しかけてきました。
『ちょっといいですか…』
「うわっっっ、びっくりしたぁぁぁ」
『一番近い交番ってどこですか…』
「えぇ、交番?この道まっすぐ行って、最初の大通りを左に行ったら、駅前にありますよ」
『ありがとうございます…、あとね…、私ご飯も食べられないくらいお金なくてね…』
「いやぁ…もう…勘弁してよ…。悪いけど、そこの交番行って相談してくれるかな」
後になって考えてみれば、スーパーで買った見切品いなり寿司持ってたので、
それくらいあげてもよかったかな、とも思いましたけど。
疲れと驚きと恐怖があって、全然頭が回らなかったんですよね。
深夜の暗い道でいきなり声かけられると、本能的に怖いです、やっぱ。
自転車押してるのもちょっとね。怒って追いかけてこないかなって。
「お金ください」は、19歳のときにも言われたことあります。
京都駅で「車椅子押してエレベータ乗せて」っていうおじいちゃんがいてね。
「交通費ないねん。1,000円だけ恵んでもらえへんやろうか?」ってエレベータの中でね。
そのときは別にいいかと思って、1,000円あげたんですけど。
今回みたいに断った方がいいのか、どう対応するのがベストなんでしょうね、あれ。
まあ、道聞かれるってことはいいことですよね、たぶん。
あからさまに機嫌悪い顔とかしてたら、聞いてこないですもんね、きっと。
ウソみたいだけど、全部本当の話です。変な一ヶ月だったなぁ…。