辺境のカンガルーの近況
遜色ないかも
そんなわけで盛岡の思い出をひとつ。
タクシーの運転手さんにきいてみたんですよね。
「夜、どこかの居酒屋に行くんですけど、何食べるのがオススメですかね?」って。
曰く、もともと山間の田舎だから、本当の郷土料理は昔ながらの田舎料理なんです。
それはそれで悪くないけど、オンリーワンって感じはしないんですよね。
やっぱり三陸海岸の海の幸がいいですよ、関西の海とは獲れる魚もちょっと違いますから、と。
詳しく聞きませんでしたけど、郷土料理ってしし鍋とか山菜鍋みたいな感じでしょうか。
そっちも捨て難いですが、たしかに関西にもありますもんね。
おとなしく、運転手さんに教えたもらったとおり、海の幸をいただきました。
魚も美味しかったんですが、一番美味しかったのはわかめでしたね。
早獲りわかめ、味がしっかりしてて、肉厚で食感もよくて。
さすがだと思いましたね、東北の海産物と、日本の物流。
…日本の物流? ええ、そうなんです。
運転手さん、言っていたんですよ。
「盛岡は海から70km離れてるけど、今は物流が発達してるから関係ないよね」って。
正直なところ、それでいいのかって感じも若干ありますが、たしかにどれも新鮮でした。
70km先のものが新鮮で美味しく食べれちゃうなんて、すごいですねぇ、日本の物流。
奈良旅行に来て、明石のタコ食べるみたいなもんじゃないですか、70kmって。
時代が変われば名物も変わる、のかもしれませんね。
どんどん淘汰と洗練を繰り返して、格別に美味しいものだけが残っていきそう。
また今度ゆっくりと行って、地のものもいろいろ味わいたいものです。
明石で思い出したんですが、明石焼のお店がひがしむき商店街にありますよね、たしか。
数年前、正倉院展のついでに明石出身の友人と食べたんですけど、
「今までに食べたどの明石焼よりも美味いかも」って言ってましたねぇ。