松尾画報

辺境のカンガルーの近況

飲めない

せっかくなので、前回ほんの少しふれたウイスキーの話でも。

ウイスキーの知識は全然ありませんが、美味しいものは大好きです、私。

お前に飲ませる酒はねぇ!と言ってやりたい方もいらっしゃるかもしれませんが、

そうはいっても美味しいものは美味しい。

 

 

こないだ、京都のあるバーでウイスキーを飲んだんですが、

知識がなく自分では選べないので、好みとだいたいの価格の希望だけ伝えて、

バーテンダーさんにお任せするわけです。

こういうのもバーの楽しみですよね。

 

 

このとき出してくれたウイスキーがもうね、素晴らしすぎてなかなか口をつけられませんでした。

どういうことかと言うとですね、詳しくないなりに最初はまず香りを楽しもうとします。

コニャックグラスと呼ぶんでしょうか、口元がすぼんだグラスを顔に近づけると、

ふわっと甘い優しい香りが頬をなでるわけです。

 

 

「おぉぅ…」とついため息が漏れちゃいます。完全に癒しの香り。

何度か楽しんでいると、バーテンダーさんがどんなウイスキーかいろいろ説明してくれます。

なるほど、じゃあ飲んでみるかと口を近づけると、またふわっといい香り。

「おぉぅ…」いつまで経っても飲めません。

 

 

香りって味以上に複雑に人によっての好みが分かれる印象なので、

そのウイスキーをいい香りだと思わない人もいるかもしれませんが。

いやでもね、ほんと、ものすごくいい香りでした。

飲む前からこれだけ楽しめるんなら、多少高くても価値があるなぁと思いますよね。

 

 

そのうち甘い香りを卒業して、ツンとピート臭が強いものを好むようになったりするんでしょうか。

いやぁ、なんだか奥が深そうで面白そうですねぇ。

長い時間をかけて、少しずつ嗜んでいこうと思っています。

冬場は特によさそうですね。楽しみ。