松尾画報

辺境のカンガルーの近況

私的インターネット黎明期

今や生活に欠かせないインターネットの黎明期について、

なんとなーく思いを馳せていました。帰りの電車の中で。

 

 

 

 

私とインターネットとの出会いは、大学生2回生の春でした。

春休みに、多目的ロビーの一角を急に工事しだしたんですよね。

ソファが撤去され、大量のPCとデスクが運びこまれ、

新学期が始まる頃には立派なPCコーナーになっていました。

どうやら就職活動対策らしい、という噂を聞きましたが。

たしかに春には新4回生が順番待ちするくらい、そのPCを使っていました。

 

 

「なんか知らんけど Yahoo っていうので調べたら、いろいろ便利らしい」

みたいな会話を4回生同士がよくしていました。

少し先んじてネットに触れていた人は、完全にヒーロー扱いでした。

今はスマホでデザリングとかもできますが、

当時は固定電話回線を引いてないと、まともに使えなかったんですよね。

学生で固定電話回線持って、自宅でネットできる人って少なかったなぁ。

 

 

私はそのとき新2回生だったのであまり恩恵を感じなかったんですが、

その2年後に就職活動を始めるときに、自宅用にPCを買い、意を決してネット回線を契約したのを覚えています。

2年後には、自宅で時間かけてネットで情報収集するのが主流になっていたんですね。

学校のロビーで作業するだけでは、もう追いつかないくらいネットに情報があふれていました。

よくしていたのは、大手ポータルサイトの掲示板やチャットでの就職活動の情報収集。

全国の見知らぬ大学生と、チャットやメールで連絡を取り合うなんて、

なんて未来的な活動をしているんだ!と思ったものです。

 

 

なんだか世の中が大きく変わるような予感があったものです。

それから15年くらい経って、そういうのは手のひらのスマホでささっと処理できますもんね。

黎明期に覚えた感動なんて、当然もうないわけですが、

ときどき、あのときの「これから何か始まる」感を懐かしく思うことがあります。

なんだか妙な熱気があったような気がします。

 

 

 

 

うーん、特に何のオチも意味もない、ただの懐古記事ではありますが。

ああいう新鮮な感じ、またなにかで味わいたいなぁ。

春は新しい物事について考える機会が増えますねー。