松尾の独り言
平野博嗣教授
松尾です。
お久しぶりです。
先日、大学の同窓会の小冊子に嬉しい記事が取り上げられていました。
1学年後輩の平野博嗣先生が、東京医科大学八王子医療センター病理診断科の教授に就任されたということです。
タイミングが合わなかったため、一緒に仕事をしたことはありませんでしたが、学生時代の思い出が非常に多い先生です。
この平野先生、学生の頃から同年代の方の中では知らない者はいない程ユニークな人でした。
非常に恰幅が良いにも関わらず身のこなしが素早く、その行動力と立ち位置を変幻自在に変えることができる方でした。
それもそのはず、お父様がプロのマジシャンで、平野先生自身もプロ級の手品の腕前であったのです。私の結婚式でのアトラクションのメインイベントで平野先生にマジックショーをお願いし、大拍手を頂いたことを思い出します。
学生時代には、部活の撮影旅行に皆で出かけたり、平野先生自身の体験や失敗談を聞いたりして、私の方が上の学年であったこともあり、結構からかいながら仲良くお付き合いさせて頂いていました。今、思うと、私の方が平野先生のマジックにはまっていたように思います。
平野先生は、私と逆に臨床医を辞めて病理医になられました。ある意味アウトローでありながらも、その人懐っこさとマジックでもって、存じているだけで、大阪医科大学、兵庫医科大学、神戸大学、大阪大学の関連病院に在籍しておられたと思いきや、札幌医科大学に高飛びされ、最終的に東京医科大学に落ち着かれました。いや、彼のことですから、最後にびっくりネタがあるかも知れません。
現在、地域格差により医師不足が問題となっていますが、診断病理学においては、更に深刻な状態であることを伝え聞きます。
平野先生、貴方の誰からも愛されるキャラクターと伝家の宝刀のマジックで、若き病理医を一人でも多く育ててください。御活躍をお祈りしています。