松尾の独り言
真の診断力
松尾です。
ピロリ菌感染者の減少とともに胃癌の罹患者数は減少し、毎日内視鏡診療に携わっていても、早期胃癌に遭遇する機会も減少しています。
内視鏡医にとって、早期癌を発見することは大きな遣り甲斐なのですが、この11年を振り返っても、喜ばしいことに個人的には減ってきていることを肌で感じます。
そんな中、1月より白井先生にも内視鏡検査を担当して頂いていますが、早期胃癌の発見率が凄いです。
週に1~2度の診療にも拘らず、月一例のペースで早期胃癌を発見されます。早期胃癌ですので、適切な治療を受けて頂ければ勿論治癒します。
確かに、私が担当する患者様には、定期的に内視鏡検査を受けて頂いている方が多く、除菌治療を始めfollow upできていることが多いため、白井先生には初めて内視鏡検査を受けられる患者様を担当して頂くことが多いのですが、その発見率の高さには内視鏡医なら一目を置くほどです。
当の白井先生は、「たまたまですよ」とクールですが、私もプロのはしくれ、その診断力の理由は解ります。
それは、白井先生自身が気付かぬままに、早期胃癌診断のコツをあたりまえの作業として身につけておられるからです。