画像診断のおはなし
CTとMRの違い
CTとMRIの違いは?
1.原理の違い
CTはX線を体に透過させて画像にします。
MRIは磁力と電波によって画像を取得します。
つまりCTは放射線被ばくがあり、MRIにはありません。
原理が違うため検査の得意部位にも違いがあります。
部位 | CT | MRI |
脳 | ○ | ◎ |
脊椎 | ○ | ◎ |
肺 | ◎ | △ |
心臓 | ◎ | ○ |
すい臓、腎臓 | ◎ | ◎ |
胃 | ○ | △ |
耳鼻 | ◎ | ○ |
子宮、前立腺 | △ | ◎ |
脳や脊椎はMRI、肺や腹部臓器はCTが適しています。
また、MRIは造影剤を使わなくても血管を鮮明に撮影できます。
※造影剤とはCTやMRI検査の際、血管に注射する液体のことです。
これにより病変部位の特定が期待できます。
しかし、造影剤には副作用もあるためリスクを把握した上での使用が必要です。
2.検査所要時間の違い
CTは5分~15分程度、MRIは20分~30分かかります。
3.料金の違い
造影剤を使わない「単純検査」と造影剤を使う「造影検査」があります。
■単純検査
CT⇒保険3割負担の場合:6,000~6,500円・保険1割負担の場合:2,000~2,500円
MRI⇒保険3割負担の場合の場合:7,500~8,000円・保険1割負担の場合:2,500~3,000円
■造影検査
CT⇒保険3割負担の場合:9,000~10,000円・保険1割負担の場合:3,000~3,500円
MRI⇒保険3割負担の場合:10,000~13,000円・保険1割負担の場合:3,000~4,500円