松尾画報

辺境のカンガルーの近況

探偵讃歌

土曜日に娘が学童に行くとき、
時々、同級生と二人だけで学童まで行きます。
「子ども2人だけで行きたい」ということらしく。

学童までは、大人の足で歩いて10分くらいの距離。
遠くはないけど、すぐそこってわけでもなく。
自転車や車もよく通る道だし、大通りも横切るし。

同級生の親と連絡を取って、
週替わりで後ろからこっそり見守りましょうか。
ということになりました。

先週は我が家の番。私がついていきます。
が「2人で大丈夫だから、絶対ついてこないで」
と言うんですね。頑なに。

子どもだけはまだ危ないんじゃない?と説得しても、
「大丈夫だから絶対ついてくるな」と。
まあ、これもまた成長か。

けれど、うちの娘だけでなく同級生もいますし、
同級生の親との約束もありますので、
送り出したフリをして、こっそりついていきます。

子どもたちは尾行を警戒し、頻繁に後ろを振り返ります。
電柱の陰に隠れる程度では、とてもごまかせない。
「いた!ついてこないでって言ってるでしょ!帰れー!」

仕方がないので一本隣の路地へ行き、ダッシュで先回り。
交差点を通過する一瞬を遠目で見守り、また次の通りへダッシュ。
碁盤の目の街でよかったぜ、本当に。

ただ、これ、ものすごく怪しい挙動なんですよね。
一本先の路地をじーっと見つめていたかと思ったら、
急にダッシュして、次の路地でまた見つめるおじさん。

2年生になったら、もう大丈夫かな。
早くやめたいです、この尾行作業。心底ツラい。
探偵ってすごい職業なんですね、尊敬します。