松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

古代のイカです

夏はイカの美味しい季節。イカそうめんなど食欲の落ちる酷暑のシーズンには涼しげで食べやすいですね。写真は古代のイカ、べレムナイトの化石です。ドイツ白亜紀(先月のモササウルスの歯と同じ時代です)の地層から見つかりました。この化石は長さ40-50㎜程度で体の「鞘(さや)」の部分が残り、化石化したものです。べレムナイトの体はイカと同じで軟体組織で出来ていた為、化石として残る事はほぼ皆無で、体全体の化石を見る事はなかなかありません。ただし、この鞘の部分は世界中で大量に見つかるので、イカ同様、白亜紀の海の中は、べレムナイトで溢れていた事が想像出来ます。地味な化石なので、その昔初めてべレムナイトを見つけた人はこれがイカの祖先とは思わなかった事でしょう・・・。