松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

海つぼみ

今回ご紹介する化石も、前回のウミリンゴ同様、現在では存在しない生き物です。ウミリンゴと同じでウニやヒトデの近縁になり、植物ではなく動物になります。写真は1㎝前後の化石が4つ映っており、ウミツボミの先端部分になります。この先端から伸びる1本の茎で、海底の岩などに接地し、海水から食物をろ過して暮らしていました。この化石はアメリカイリノイ州で採取されたもので、時代は石炭紀、3億年ほど前のものです。化石をよく見ると幾何学的な模様があり、ヒトデに似た構造をしているのがわかります。