辺境のカンガルーの近況
充実してたのか
さて、今年もあと一ヶ月少々。年末だ、年末だ。
いつものことながら、早いものですね。
毎年言ってますけどね、「早いものですね」って。
私が個人的に覚えている一番古い「早いですね」は、
大学一回生のときの年末です。19歳。
夜の京都市営地下鉄、音楽サークルの忘年会の帰り。
二回生のテラダ先輩は言いました。
「一回生、いいなぁ。俺らもう、春には折り返しやわ」
もうすぐで大学生半分過ぎちゃうよ、という話。
先輩、少しうつむき加減に話していた記憶があります。
今思えば「何言ってんだこのワカゾー」だけど、そこはまあ。
見てる世界や吸ってる空気が、40代とは別モノだから。
大人に見られたかったんでしょうか、19歳の私は、
こんな感じのニュアンスで応えた覚えがあります。
「僕らだってすぐですよ。この一年、すごく早かったっす」
先輩と同じ側に立とうと大人びたのかな。
そんなことを話した記憶があります。
そのシーン、なぜかやたらしっかり覚えています。
充実してたから早いと感じたのか。
いろいろ激動ですもんね、大学一回生って。
今とは少し意味合いが違うかもな「早いものですね」。
あれくらい充実した「早いものですね」だったらいいんだけど。
ここ数年ときたら………いや、ま、やめとこう。
早いものですね、今年も。しっかり走りきらないとね。